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生成AIを、日々の仕事の当たり前に:JR西日本とTRAILBLAZERが挑んだ「ペンギンプロジェクト」約2か月の軌跡

OUTLINE

生成AIを、日々の仕事の当たり前に。JR西日本とTRAILBLAZERの共創により、約7,000時間もの業務削減を実現した「ペンギンプロジェクト」の全貌を公開します。テーマ選定からAIエージェントの実装・検証まで、約2か月で駆け抜けたプロジェクトの裏側と、実務に根ざしたDX推進のリアルなプロセスを通して、組織変革とAI活用の最前線をご紹介します。

JR西日本が本気で目指しているのは、人と生成AIがそれぞれの得意領域で力を発揮し、共に歩む世界の実現です。その未来へ向けて、率先して第一歩を踏み出したのが、共創ソリューション本部(当時はデジタルソリューション本部)でした。

プロジェクト名「ペンギンプロジェクト」は、群れの中で誰よりも先に、リスクを恐れず未知の海へ飛び込む「ファーストペンギン」に由来します。それは単なる「はじめの一歩」ではありません。前例のない領域へ自ら飛び込み、新しい道を切りひらくパイオニア——その精神を体現する短期集中型のプロジェクトに、私たちTRAILBLAZERは「変革のパートナー」として伴走しました。

テーマ選定からAIエージェントの実装・検証までを、約2か月で一気に駆け抜けたこのプロジェクト。約7,000時間もの業務削減という確かな成果を生み出した、その裏側で——本記事では、数字だけでは見えない「人とチームの動き」にも光を当て、私たちがどんな想いで、どう働いたのかをお伝えします。

1. 裁量と責任が、変革のスピードを生む

この挑戦的なプロジェクトで、TRAILBLAZER側のメイン推進メンバーは、わずか3名でした。JR西日本の各部門が長年培ってきた深いドメイン知識に、私たちの機動力・技術力、そして業務変革のデザイン力を掛け合わせる。少人数だからこそ、一人ひとりが業務インタビューから設計、実装、検証までを横断的に担い、確かな責任と裁量を持って動きました。

私たちのミッションは、プロジェクト全体の推進と業務変革に、最後まで伴走しきること。メンバー全員がJR西日本の担当者の隣に立ち、担当業務の一つひとつに寄り添いながら、共に変革をリードしていきました。一人ひとりが自らの判断で前へ進む——そんな働き方が、ここにはあります。

私たちが武器としたのは、Microsoft Copilot StudioやMicrosoft Power Appsといったマイクロソフトのローコード基盤です。これらを組み合わせ、用途に応じて複数のAIエージェントが連携する「マルチエージェント構成」まで——約2か月という限られた期間の中で、実装とチューニングを高速で重ねていきました。技術的な引き出しの多さと、それを担当業務の課題へ素早く結びつける応用力。その両方を存分に発揮できるフィールドが、ここには広がっています。

2. 「何ができるか」ではなく、「担当者の一番の困りごとは何か」から始める

短期間で複数のAIエージェントを実務に組み込めた背景には、TRAILBLAZERが大切にする一つの姿勢があります。それは、「AIで何ができるか」という技術先行の発想ではなく、「実務のどこに本当のボトルネックがあるのか」という業務起点の対話を、JR西日本と粘り強く重ね続けたことです。

「生成AIの導入で本当に難しいのは、技術的なことではありません。実務に携わるメンバーが抱く『業務への想い』を、どれだけ丁寧に汲み取れるか。その想いに寄り添って初めて、AIが真に輝く場所が見えてくるんです」——プロジェクトを牽引したメンバーは、そう語ります。

完璧な自動化を目指して何か月も準備に費やすのではなく、まずは小さくても今すぐ価値が出る一歩を、実務担当者と一緒に選び取っていく。このビジネスプロセスを主体的に描き出す力と、走りながら考えるスピード感こそが、TRAILBLAZERのメンバーが発揮したコアバリューでした。

これはまさに、TRAILBLAZERが大切にするValue「はよやろう」——完璧を待たず、まず動き、走りながら磨き上げる——その精神を体現したものでもありました。

3. その場で直し、その場で試す。信頼は、スピードから生まれる

実務担当者へのヒアリングと、プロトタイプのAIエージェント作成。この二つを高速で繰り返すのが、私たちの基本スタイルです。
たとえば、営業を担う部署では、担当者が日々、膨大な資料を読み込むリサーチ業務に追われていました。「もっと、お客様の未来を豊かにする企画や対話に時間を使いたい」。その切実な想いをキャッチした私たちは、事前準備から資料の骨子作成までをサポートするAIエージェントの試作版を素早く形にし、まずは実際の業務で使ってもらうことにしました。

「もう少し、こんな情報が欲しい」「ここがこうなれば、もっと使いやすい」。フィードバックをもらうたび、その場で直し、新しいバージョンをすぐに試してもらう。この密なサイクルの繰り返しが、AIエージェントを実務で活用できるレベルへと磨き上げていきます。結果として、事前準備の時間は大きく短縮。担当者は、よりクリエイティブな提案づくりに注力できるようになったのです。

実務担当者と共にプロダクトを磨き上げていく柔軟なスピード感は、大きな信頼へとつながっていきました。

4. ツールではなく、組織のカルチャーごとアップデートする

プロジェクトを通じて起きた最大の変化は、AIツールが導入されたこと以上に、「マインドシフト」が起きたことでした。
立ち上げ当初、実務担当者の間には「どうAIを業務に組み込めばいいか分からない」という、漠然とした戸惑いや不安がありました。しかし、小さな改善を目の前で実証し続けるうちに、その戸惑いは少しずつ解けていきます。AIは遠い存在ではなく、「自分たちの日々の業務の負担を取り除いてくれる、頼れるパートナー」——そう再定義されていったのです。

プロジェクトの終盤には、デジタルネイティブ世代の若手からベテランまでが、自らアイデアを発案してくれるまでに変化しました。「生成AIを使って、自分たちの手で業務を変えていく」。その視点がメンバーの中に芽生えたことこそ、私たちが最も誇りに思う成果です。

だからこそ私たちは、システムを「作って終わり」にはしません。それを全社へ普及させるための組織の仕組みや運用づくりまで——これからも、この想いでJR西日本に伴走し続けます。

5. 前例のない挑戦を、心から楽しめる仲間へ

私たちが今回のプロジェクトで確信したのは、真のDXとは、これまでのやり方をただなぞることではない、ということです。「当たり前にAIが隣にいること」を前提に、働き方そのものを新しくデザインし直す。その挑戦には、技術力だけでなく、人の想いに寄り添い、実務担当者を巻き込み、走りながら形にしていく力が求められます。

JR西日本が持つ膨大なアセットを、スタートアップのスピード感と、一人ひとりの技術力・ビジネスデザイン力で動かしていく。実直な対話から生まれる「協働」と、確実な「実行・展開」のフェーズを縦横無尽に行き来しながら、多様な人を巻き込み、前例のない挑戦を心から楽しめる仲間を、私たちは探しています。 自らが「未来のAI協働のスタンダードを創り出す起点」になりたい方。そんな強い志を持つあなたのご応募を、心よりお待ちしています。

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